6,函館病院
日本の赤十字思想の先駆けー栗本鋤雲、高松凌雲
 
栗本鋤雲らの提唱で、医師が協力して1860年(万延元年)に箱館山上町(その後弥生町へ)に建てた箱館医学所が始まり。一時、旧幕府軍に占領され、箱館病院と称し、高松凌雲が院長を務めた。
函館戦争で、この病院の院長となった高松凌雲は、欧州に遊学し、パリの民政病院で近代医学と博愛精神を身につけ帰国後、脱走軍(幕府軍)と行動を共にした。
 明治元年10月の闘いでは、敵味方の別なく治療にあたり、官軍の兵隊で治癒した者を青森へ送り出した行為などは、日本赤十字の始まりでもあったと言える。







関連作品
 吉村 昭著 「夜明けの雷鳴」(文藝春秋社刊)に高松凌雲の生涯が詳しく描かれている。
 吉川 英治 「函館病院」
  船山 馨  「蘆火野」
元町文学地図
船見町にあった頃の
函館病院。
 その後、元町に市立函館病院として設立されたが、、2000(平成12)年に、港町に移転した。
 現在、元町の病院跡は、一時的に観光バスの駐車場になっている。